脂漏性皮膚炎について

秋から冬にかけて、お肌の乾燥が気になりはじめます。この季節になると「脂漏性皮膚炎」という皮膚病が増えてきます。 脂漏性皮膚炎は湿度が下がり空気が乾燥しはじめる秋から、患者さんが増える傾向にあり、中高年の男性の患者さんが多く女性や青年期の患者さんは少ないです。

 

頭や顔の肌がカサカサになってかゆみや赤みが出る病気で、患者さんによっては、脇の下や股、胸や背中などに症状が出る場合もあります。頭部のフケ症はこの病気の軽症ともいわれており、顔にでた場合はTゾーンや小鼻など、ニキビができやすかった部分に症状が出やすいです。

 

原因は、カビの一種であるマラセチアの増殖によるものです。マラセチアは誰の皮膚にも存在している常在菌で普段は無害な菌です。しかし、空気の乾燥や寒さで肌が刺激されると乾燥を補おうと皮脂が過剰分泌されるため、皮脂を栄養源に生きているマラセチアがその部位で異常増殖し、その反応としてかゆみや炎症が出てくるのです。皮脂の分泌は男性ホルモンと関係しているので、飲酒や夜更かしでホルモンバランスが崩れた場合にも、脂漏性皮膚炎になりやすいです。また糖尿病の患者さんはこの病気が 重症化しやすいとも言われています。

 

治療はステロイドのローションを1週間使えれば、炎症やかゆみは治まります。ただし、脂漏性皮膚炎は再発しやすいので、マラセチアを殺す抗真菌剤の塗り薬や、抗真菌成分が入ったシャンプーを継続して使用することをおすすめします。 規則正しい生活を送ること、皮脂の分泌を整えてくれるビタミンB郡が多く含まれている食品を摂ることも大切です。脂漏性皮膚炎は全身に炎症が出る尋常性乾癬というやっかいな病気と症状が似ていますから、肌のかゆみやフケが多く出る場合は放っておかずに皮膚科で診断を受けてください。

 

過剰に心配する病気ではないものの、症状がひどくなると髪の毛が抜けてしまうこともあるので疑わしい場合は早めに皮膚科で相談してみましょう!